相談者はS子さん。父親は5年前に死亡、今は母親と同居の二人暮らし。
母親は父親から相続した預貯金等ある程度の資産を所有しているが、最近物忘れが激しく、銀行の通帳、印鑑をどこにしまったか忘れることが多い。もし母親が認知症になったら、お金の管理に困るので、市役所の無料相談に行ったら、成年後見人制度を紹介された。しかしこの制度は家庭裁判所が管轄のため裁判所の管理が厳しく、また、第三者が後見人に選任された場合、最低でもその後見人に月3万円程度の報酬を払う必要があると言われた。
成年後見人代わる、何か良い方法はないか?
お母さんと面談したら、こちらの言っている事が何とか理解できる、認知症の一歩手前、そこで、お母様を委託者(財産の管理を任せる人)兼受益者(その財産の実質的所有者)S子さんを委託者(財産管理を任される人)信託財産を金銭として家族信託を締結した。
信託専用口座を開設、お母様のすべての預金を解約してこの信託専用口座に入金、今後の母親の医療費、生活費を受託者である娘のA子さんがこの口座により管理して行くことにより、母親が認知症になった後も母親のお金の管理の心配がなくなった。
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